□お給料が上がると嬉しい。

・正直な気持ちだ。

・若かりし頃は、給料も安く、家賃や車のローンが大きな負担だった。

・結婚をして、子供が産まれれば、貯蓄する余裕など全くない。

・給料前になると家内の実家に行ってはご馳走になり、帰りには食材を待たせてもらったものだ。

・子供が学校に通うようになれば、ランドセルや勉強机、さらには習い事にもお金がかかる。

・体もどんどん大きくなるので衣料費は要るし、病気にかかれば医療費もバカにならない。

・もっと子供が大きくなれば、高校や大学の授業料は驚くほど高い。

・そんなこんなで、年収が1000万円は欲しいと思っていた。

・しかし、これが実現すると、幸せかというと、そうでもないのだ。

・今度は、それよりももっと欲しくなるから、人間の欲望はややこしい。

・欲望は、常に膨らみ続ける。

・それ故、いくら頑張っても、その欲望を充足させることはできないのだ。

・お金や役職を基準に考える生き方では、不幸になるために頑張っているとしか言いようがない。





□欲を否定しているわけではない。

・仏教の教えでは「あきらめる」とは「明らかにする」ということだ。
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・欲はあって当たり前だとわかった上で、『小欲知足』の考え方に少しずつ変えることができれば、それに比例して幸福度は上がる。

・この年齢になると、それが少しずつ実感できるようになってきたから面白い。

・これを「悟りの境地」、つまり「あきらめの境地」というのだろうか(^_^)ニコニコ